ダーマシーン・フランシュック・セミヨン

ブドウは1942年と1962年に植樹されたものを使用。土壌は風化したテーブルマウンテン砂岩の沖積（ちゅうせき）土壌。古いブッシュヴァインの特徴でもあるが、約15%のブドウは突然変異で自然にセミヨングリ（ピンク色）になり混ざっている。両方とも一緒に発酵することによってワインに複雑味を与えている。8度の冷蔵庫で一日冷却。優しくプレス。最低限のSo2を注入。シャンパーニュのようにブドウジュースの繊細なところだけを抽出し1日鎮静化してステンレスタンクで天然発酵。全体の1/3は、2年目、3年目のフレンチオークを使用して発酵、澱が入ったままの状態（シュール・リー製法）で11ヶ月熟成。その間、自然な酸をキープする為バトナージュやマロラクテッィク発酵をしない。生産量1951本のみの少量生産。オレンジ、白桃、ドライマンゴ、グレープフルーツ、花、ピスタチオ、キャラメルなどの香り。柔らかくなめらかな酸、凝縮したな果実味、チョークや石のようなミネラル。ボディは中庸、リッチでやや重みも感じる濃厚な味わい。樹齢の古いセミヨン由来の濃厚で複雑な香りと味わいでシリアスなワイン。余韻は長く深みもある。酸、ミネラル、濃厚さと複雑性、深みとふくよかさ、全てが表現されている。ブーケンハーツクルーフのセミヨンと同じく、世界を見渡しても珍しく貴重な、他には無い、「ここだけのこれぞ古木のセミヨン」の味を表現している。飲む際は、少なくとも3-5日くらいに分けて飲むことによって、少しずつこのワインが開いてくるのを確認しながら飲むと、更にこのワインの価値を見出せるだろう。シーフード、サーモン、オイルやクリームソースのパスタ、白身魚のバターソテー、タイのココナッツカレーなど。