「愛」という名のワイン
タンディ Thandi [ ステレンボシュ地区 ]
[ 設立年度 ] 1995年
「タンディ」とは、南アフリカのアフリカ系コ―サ人の言葉で「愛」を意味します。ポールクル―バー・ワイナリーが、自社の労働者やその地域の発展を願って、1995年に「タンディ・プロジェクト」を立ち上げました。
「タンディ・プロジェクト」とは、農園管理・ワイン醸造責任者・マーケティングスタッフ・プロジェクトの運営管理などに、アパルトヘイト時代に埋もれていた黒人達を登用することで、その才能や人材を掘り起こし、育てることを目的としています。そして彼らのオリジナルブランドのワイン(タンディ)を生産・販売し、その利益で労働者や地域住民の生活環境を改善していこうというものです。プロジェクトでは、ワイン事業の他にも野菜やフルーツの栽培&販売、レストランの経営なども行っています。
1998年に誕生したタンディワインのラベルには、母親が子供を抱いている絵がデザインされています。母親が愛情を持って子供を育てるように、このワインを大事に育てていきたいという、プロジェクト参加全員の想いが表されています。人々の「愛」がつまったタンディワインは、国際的なワイン品評会でも高く評価されています。
2003年にワインとして世界初のフェアトレードの認証を取得し、2004年には、南アフリカのフェアトレード・ワインで最も成功したワインとして「マンデラ賞」を授賞しました。また2005年のシャルドネは、世界で最も権威のあるワイン評価会「ロンドン・インターナショナル・ワイン&スピリッツ大会」で金賞を受賞し、ますますその評価は上がっています。